ユーザーエンゲージメントとは、Web上でのユーザーとのつながりの強さのことです。通常のエンゲージメントは、商品の購入機会や来店回数などの指標で測定されますが、Webの場合は、ユーザーがWebサイトを訪れた時間(平均ページビュー)、Webサイトに滞在した時間(セッション時間)、すぐに離脱したかどうか(直帰率)などで判断されます。
ユーザーエンゲージメントを高め、ユーザーにとって魅力的なコンテンツにするために、この5つのチェックポイントを見直してみましょう。
ユーザーエンゲージメントとは?
ユーザーエンゲージメントとは、ブランドや製品とのインタラクションに対するユーザーの意欲を示す指標です。Webサイトでの滞在時間、ページのクリック数、Webページからのアイテムのダウンロード数などで測定されます。
ユーザーのWebサイト滞在時間が長いほど、エンゲージメントが高いと言えます。また、ユーザーが実際にどの程度のコンテンツに関与しているかを見ることも重要です。
いいね!」や「コメント」の数を追跡することも、ユーザーのエンゲージメントを測定するために有効な方法です。
ユーザーのエンゲージメントを高めるには?
ユーザーのエンゲージメントを高めるには、検索クエリとの関連性が高いコンテンツを提供することです。これには、チュートリアル、製品レビュー、さらにはユーザーが興味をもってさらに調べたいと思うような興味深い写真やストーリーなどのコンテンツを提供することが含まれます。
その他にも、インタースティシャル広告やその他の不適切な広告の有無・運用方法や関連性の低いコンテンツやリンクの有無、リンク切れ、画像の誤表示、レイアウト崩れなどの不具合の有無などが重要なチェック項目として挙げられます。
それぞれについて見ていきましょう。
検索クエリとの関連性が高いコンテンツを提供していますか?
ウェブサイトのコンテンツを作成する場合、検索クエリとの関連性が高いコンテンツを提供することが重要です。これは、正確で、有益で、興味深いコンテンツを提供することを意味します。
そのため、すべてのコンテンツは、信頼できる情報源を用いて主張の裏付けを取り、権威と信憑性をもって記述する必要があります。
また、ユーザーとの関わりにおいて重要なことは、コンテンツが最新のものであることを確認することです。これは、事実や主張が古くなったり、時代遅れになったりしないよう、定期的な見直しと更新を行うことで改善できます。
また、画像や動画などのビジュアルやインタラクティブな要素で文章を構成し、できるだけ魅力的なコンテンツにすることを目指します。もちろん、コンテンツのフォーマットを統一することも、読みやすさを向上させ、読者や購読者の維持に貢献します。
インタースティシャル広告は正しく運用されていますか?
インタースティシャル広告とは、主にページやアプリ画面の切り替え時に表示される広告です。ユーザーはインタースティシャル広告が表示された際、広告をクリックorタップしてリンク先に飛ぶか、広告をクローズして元画面に戻るかを選択できますが、Googleは、インタースティシャル広告が表示されるページは、ユーザーの快適な閲覧を妨げ、UXが低くなると提言しています。
これらの広告は邪魔になり、ユーザーのWebサイトでの体験を阻害する可能性があります。直帰率が高くなり、ユーザーのエンゲージメントを低下させる可能性があるため、Webサイトを設計する際には、インタースティシャル広告は避けたほうが無難です。
どうしてもインタースティシャル広告を表示させたい場合には、「過度に繰り返して表示しない」「予期しないタイミングで表示しない」「アプリの読み込み時や終了時に表示しない」など、Googleがガイドラインで示している禁止事項を遵守し、ユーザーが求めているコンテンツへ辿り着く障害とならないよう、細心の注意を払いましょう。
インタースティシャル広告以外にもある、不適切な広告表示
Googleは2019年に、ユーザーが嫌うオンライン広告12種を定めた「Better Ads Standards」の日本語版を公開しています。これには、以下の12種の広告が挙げられています。
【デスクトップにおける広告】
【モバイルデバイスにおける広告】
関連性の低いコンテンツやリンクが配置されていませんか?
同じページに検索クエリと関連性のないコンテンツやリンクが混在していると、不適切な広告が掲載されているのと同様に、ユーザーが探しているコンテンツに誘導されない可能性が高くなり、ユーザーの満足度低下や全体的にネガティブな顧客体験につながってしまいます。
ユーザーは、問い合わせに対して適切な回答が得られず、時間を無駄にされたと感じると、再訪問する可能性が低くなります。
これは、ユーザーのエンゲージメントを低下させ、コンバージョン獲得の機会を失うことにつながります。また、ウェブサイトの評判を下げ、トラフィックを減少させ、最終的にはコストのかかるネガティブレビューにつながる可能性もあります。
リンク切れ、レイアウト崩れなどの表示不具合はありませんか?
リンク切れ、画像の誤表示、レイアウトの崩れなどは、いずれもユーザーのエンゲージメントに悪影響を及ぼします。
ウェブサイトが正常に機能していれば、ユーザーからの問い合わせに迅速かつ正確に対応し、明確で簡潔な指示が提供されるはずです。また、画像などの要素が適切な時間内に素早く読み込まれ、適切にレンダリングされていることを確認することも重要です。
テキストは読みやすく、乱雑で識別しにくいものであってはなりません。全体的なデザインは、ターゲットオーディエンスの好みに応え、ウェブサイトに関わるユーザーが退屈したり、興味を失ったりしないよう、レイアウトに視覚的な変化を持たせることも考慮しましょう。
表示不具合の有無は定期的にチェックし、すべてが正常に動作しているか、新たな問題が発生していないかを確認するようにしましょう。
まとめ
ユーザーエンゲージメントは、どのようなWebサイトにとっても重要な指標です。
この記事で紹介した5つのチェックポイントを確認し、ユーザーエンゲージメントの最大化を図りましょう。