SEOに影響しないA/Bテストの最善の方法を再確認

Webマーケティング

検索エンジン最適化に悪影響を与えずにA/Bテストを適切に行う方法について、Googleからのアドバイスが掲載されています。

この記事では、rel=”canonical “リンクの使用、302リダイレクト、テストを実行する期間など、Googleが推奨する構造とベストプラクティスをご説明します。
ウェブページでA/Bテストを行う予定がある方は、ぜひご一読ください。

A/Bテスト・多変量解析テストの適切な実施方法

Googleは、Search Centralプラットフォームにおいて、検索エンジンランキングを低下させることなくA/Bテストを実施する方法に関するガイダンスを公開しました。

2012年8月、Googleは、検索エンジン最適化に悪影響を与えないために、A/Bテストや多変量解析テストなどのウェブテストを適切に実行する方法についての説明を公開しました。
この新しい資料は、10年前に公開されたものの、その後隠蔽されていた最初のブログポストを再確認したものです。
文言は変化していますが、主要なコンセプトは同じです。技術文書として再掲載することで、そのプロセスや構造を今日の技術に適用することができます。

Googleが推奨する4つの留意点

Googleは特に、下記4点について留意した上、A/Bテストを実施するよう推奨しています。

●テストページでクローキングを行わない

Googlebot とユーザーに異なる URL のセットを提示しないでください。これはクローキングと呼ばれ、テストの実行中であるかどうかにかかわらず、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)の違反になります。Google のガイドラインに違反した場合は、Google 検索結果でサイトの順位が下げられたり、検索結果からサイトが削除されたりするなど、望ましくない結果を招く恐れがあります。

サーバー側のロジック設定を使用した場合でも、robots.txt など他の方法を使用した場合でも、クローキングとみなされます。代わりに、以下に説明するようにリンクやリダイレクトを使用してください。

●rel=”canonical” リンクを使用する

複数の URL を使用して A/B テストを実行している場合は、代替 URL のすべてで rel=”canonical” リンク属性を使用して、元の URL が優先されるバージョンであることを示すことができます。この場合の意図に沿ったものとして、noindex メタタグではなく、rel=”canonical” を使用することをおすすめします。たとえば、ホームページのパターンをテストする場合、検索エンジンは元のホームページをインデックスに登録し続けることが望まれます。そこで、すべてのテスト URL が元の URL の重複またはパターンであり、正規の URL である元の URL とともにまとめて処理される必要があることを検索エンジンに認識させることが求められます。このような場合に rel=”canonical” ではなく noindex を使用すると、予期しない悪影響をもたらすことがあります。

●301リダイレクトではなく、302 リダイレクトを使用する

A/B テストで元の URL からパターンの URL にユーザーをリダイレクトする際には、301(恒久的)リダイレクトではなく、302(一時的)リダイレクトを使用します。これにより、このリダイレクトが一時的なものであり、テストの実行中にのみ行われることを検索エンジンに認識させることができます。インデックス上で元の URL はリダイレクト先(テストページ)で置き換えられることなく維持されます。JavaScript ベースのリダイレクトも使用できます。

●テストは必要な期間だけ実行する

信頼できるテスト結果を得るために必要な時間は、コンバージョン率やウェブサイトのトラフィックの量など、さまざまな要因によって異なります。優れたテストツールは、信頼できる結論を導くために十分なデータが収集されると、ユーザーにその旨通知します。テストが完了したら、希望するコンテンツのパターンを使用してサイトを更新し、テストに使用したすべての要素(代替 URL やテスト スクリプト、マークアップなど)をできる限り速やかに削除してください。Google では、必要以上に長くテストを実行しているサイトを検出した場合、検索エンジンを欺く意図があるものとみなし、適宜措置を講じることがあります。あるコンテンツのパターンを大半のユーザーに配信している場合は、特に注意が必要です。

A/B テストを実行する際には、Googleが推奨するこれらの要素に注意を払い、行いましょう。

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